よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

四条の文化財なお店①

ようやく都内を飛び出し、他の県の児童書専門店について記事を、

と思っていたら、かこさとしさんの訃報でがっくりきていました。

(今年は何となく大きな訃報が多いなぁ、と思うのは気のせいでしょうか。。。)

かこさとしさんのだるまちゃんを友として育った人は多いはずです。。

 

元気をだして!東京以外の児童書専門店、ということでかつての都、京都の専門店を3件巡ってきました。

 

個人的に故郷以外で日本国内で一番好きな街、といえば京都です。

ベタですし、「超」観光地ですけれども、大好きです。

本当は、戦争で東京や他の都市が焼け野原になっていなければ、今でも日本全体に古都のような味わいが残っていたかもしれない、と想像すると、あらためて計り知れない後悔が襲います。

日本には、戦争だけではなく、地震津波もありますから、いずれはどの都市も新陳代謝をしていく島国なのかもしれませんが。

それでも、家屋や町並みは生活様式を育みますから、

美意識が様式を生み出し、反対に様式も美意識を育てる。

そういう長いサイクルがとどまっている基本的な場が、家屋や町並みだと思います。

だから、家並みや街そのものが無くなることは、自分の生活に対する慈しみや誇りみたいなものも一緒に失うことに近い。

庭の花を愛でる、とか、通りに面した軒先のちょっとしたスペースに心を配る、とか、自分の家の前の落ち葉を毎朝掃除する、とか、

そういった日常で心を寄り添わせる暮らしぶりの垣間見える空間が、都内には本当にないです。。。

 

書き出しで全然違う話をだらだらとしてしまいました。

でも、京都大好きだ、という気持ちの根っこにある思いをちょっと書いてみました。

京都はやはり町自体の趣が桁違いにあるので、お店を訪ねていくにも素敵な町並みを堪能しました。

お店までの道のりまで合わせて、訪ねるのがすごく楽しかったです。

 

京都の児童書専門店で最初に名前が挙がるお店は、四条にあるメリーゴーランドです。

泊まった宿の方や、他の児童書のお店の方からも、京都ではあそこ、という感じで名前があがりました。

もともと三重県にあったメリーゴーランド本店の京都店だそうです(2007年開店)。

 

四条大橋角の、鴨川沿いに立つ有名な北京料理屋の東華菜館の横の路地から歩いてみました。

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花の季節や新緑の季節には散策がとっても気持ちよいです。

観光客の方がたくさんそぞろ歩いていました。 

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次来るときは、こんなゲストハウスに泊まりたい。

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(京都は人気の宿屋さんはいつも予約がいっぱいでなかなか取れない。。。)

 

メリーゴーランドの建物に入るには、この路地から、大通りの河原町通りへ出ます。

すると現れるこの「グンイデルビ壽」の文字。壽ビルディングです。

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国の登録有形文化財に指定されています。

横の街灯から入り口を囲むレリーフまで素晴らしい趣を醸し出しています。

 

(つづく・・・)

 

 

#児童書専門店 #子どもの本 #メリーゴーランド #京都四条

知的伝導の町、神保町の殿堂②

(前回の記事)

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はい。ブックハウスカフェのつづきです。

入り口を入って左手は特集棚になっていて、この間行ったときには

アンデルセン賞を受賞した角野栄子さんの特集がされていました☆

他にも入り口付近で関係者的な人が立ち話されてたり、

児童書好きなんだろうな~、というママさんが二人で話し込んだりされていて、

中央のカフェスペースでも談笑しているお客さんがたくさん入っているので、

落ち着いた色調の店内の中にも明るさと、人が集まってくる場のにぎやかさがあります。

(本屋さんというと静かにページをめくる雰囲気ですが、

児童書の専門店はやはり独特の明るさと優しさ、やわらかさのようなものを発していますね。

そういうところも、“訪ねて楽しい”空間である一つの理由です。

最近パワースポットという言葉がすっかり定着しちゃってますけど、

私は児童書の専門店の方がよっぽどパワースポットじゃんか、と思っています。笑)

 

カフェスペースを囲むように配置された低めの本棚は、

作家さんのお名前順になっていて、

両隣の壁の本棚は、入り口を背にして右側が手前から読み物のコーナー、

奥へ進むと児童関連の書物、そしてギャラリー入り口付近で展示されている作家さんの絵本が飾られています。

左側はシリーズものや定期刊行のもの、あるいは乗り物などのテーマ別で選べる棚になっています。

(私はこの日、友達の息子さん(←車大好きっ子)に車の絵本を探しにきました)

 

隅々まで見ていると店内を1周し、2周し、あれもそれもと眺めてしまいます。

絵本のほかにも大人向けの普通の書籍が入り口入ってすぐ、レジ付近の棚に並んでいたりして、

神保町を歩き疲れて、本に囲まれて(まさに囲まれてます)お茶でもするか、

という人も利用しに来るのかな~、と思います。

(お茶も食べ物も、ということだとまさに岩波ブックセンターもそうした空間の提供場所ですね。

余談ですが、岩波ブックセンターもいいです。。。

少年少女文庫や、往年の「THE岩波」というべき装丁の岩波文庫が並んでいるのを見ると、

知を支え、その基盤を出版してきたのだ、という矜持のようなものすら感じました。)

 

店内の雰囲気がよかったので写真撮りたいな~と思いつつ、撮りませんでした。

これからも撮らないと思います。笑

(つづく・・・)

 

 

#児童書専門店 #子どもの本 #ブックハウスカフェ #神保町

タラ・ブックスの絵本展ー続報として

タラ・ブックスの絵本展が、

4月21日~6月3日の間、

今度は愛知県の刈谷市美術館に場所を変えて開催されるようです。

 

うらやまし~!!笑

愛知まで行ってもう一度じっくり観たいくらいです!

 

母の日のウィークエンドは、中学生以下のお子さん1名につき、

保護者2名の方が無料で入場できるそうです!太っ腹!

他にも期間中のイベントがたくさんあるようですので、ぜひ。

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恵比寿に立つ大木のような③

(ちえの木の実ーその①)

 

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 (ちえの木の実ーその②)
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前回からの続きですが、

「よるほんや」は、お店が閉店した後に1900~始まるイベントだそうです。

こちらは会費ありのイベントですが、夜お店が閉まった後に集うんだそうです!

夜に一仕事終えた本屋さんに入れるなんて、それだけでわくわくするぜいたくな体験です。

参加者にはプレゼントの特典もあるそうです。

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恵比寿に立つ大木のような②

 

(ちえの木の実ーその①はこちらです。)

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私はここで、前からずっと読みたいと思っていた『Wonder』を買いました。

ネットでポチっとしてしまえばすぐに買えるわけですが、

あえてどこかのお店で出会ってみようと思っていたのです。

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