よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

それでも元気にならないときには

(略)<シフト>を実践し、自分の働き方の未来に責任をもたなくてはならない。

そのためには、不安の感情に対する考え方を変える必要がある。

自分が直面しているジレンマを否定するのではなく、強靭な精神をはぐくんで、ジレンマが生み出す不安の感情を受け入れなくてはならない。 自分の選択に不安を感じるのは、健全なことだ。

(略)

そのジレンマのなかにこそ、あなたが光り輝くチャンスが隠れている。

 

 ―リンダ・グラットン『ワーク・シフト』(池村千秋訳)

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少しこのブログに関係のあるおはなし⑥:マルチリテラシーの世紀

人の生命を守ることが一番大事なことで、
そのことに従来の仕組みやルールがそぐわないのなら

ルールや仕組みを変えればよい。
それが私の発想でした。
変わってゆくのは不可避なのです。
また、どんなに妥協的であっても、救える命があるなら
そこで救うしかありません。


 ー 緒方貞子『聞き書 緒方貞子回顧録』(野林健・納家政嗣編)

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そういうふうにできている

会うことも、言葉をかわすこともできない、大事な人のことを、心の奥で大切に思う時間こそが人間を育てるのだと思います。

人間の心というものは、見えないもの、遠くにあるものを思うようにできているのです。

 

― 蜂飼耳「遠くの人を思うこと」(安房直子『童話集 白いおうむの森』あとがきより) 

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