よむためにうまれて

これは、子どもの本の専門店や、気に入った本屋さんのはなし、などなど、上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるする記録です。

よむためにうまれて―nati per leggere①

「よむためにうまれて」

 

実はこのタイトルは、ボローニャ・ブックフェア物語』(市口桂子著/白水社の中で見つけたものです。

絵本や子どもの本が好きな人なら「ボローニャ」の名前を聞いたことがあるかと思いますが、

イタリアのボローニャで毎年開催されている児童書見本市です。

一般の人が入れる見本市ではなく、完全に出版関係者を中心とした児童書関連の仕事をしている人たちだけが入れる市です。

その世界初の児童書見本市ボローニャ・ブックフェアがどのようにして始まり、

その関係者とボローニャの町がどんなふうにこの見本市を愛し育んできたかを、

この本で詳しく紹介されています。

(上述の一般の人が入れない理由も、本を読むと分かります。)

今や当たり前のように大きな市場になっている児童書出版の世界とボローニャ・ブックフェアですが、読みながら、「確かに、一体誰が発案したんだろう??」と、その当たり前のことを考え付いた街にどんどん興味が湧き出して、ペロっと読めてしまいます。

 

 

さて、「ナーティ・ペル・レッジェレ」については本書の後半、第四章「児童書をめぐる様々な町の取組み」で出てきます。

ナーティ・ペル・レッジェレ=「読むために生まれて」。

英語で書くなら、born to readですね(そういう団体も確かアメリカにあった気が)。

イタリアの読書奨励プロジェクトの名前なのだそうです。(つまり私はこの本で見つけパクらせて頂いたのですが、もともとはイタリアの読書奨励プロジェクト名なわけです^^;)

市口さんも本の中でイタリア人のネーミングセンスを褒めてらっしゃいますが、素敵なプロジェクト名です。

こういうところはきっと日本だったら「読書奨励プロジェクト」、なんて感じで“役所的命名臭”のする名前で括られて終わってしまうんじゃないでしょうか。。。

読むことと書くことの縦糸と横糸に彩られて、“考えること”が美しく成立する、

ということを考えると、背骨に響いてくるような素敵な名前だな~、、、

と思って、拝借しちゃったのです。