よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

(ギリシャ)アテネの本屋②

ギリシャに行った際に訪れたアテネの本屋に関する記事①からの続きです。)

 

最後に行った1件は、Bookshop Lemoniです。

古代アゴラに面したプラカとは反対側の通り、アポストル・パヴルウ通りから古代アゴラを背に二股に延びる坂道があるので、右の道を選ぶと、ふたたび道が二股にさけるので、さらに右へと歩いていくと発見できます。

(この本屋の見つけ方をよく覚えているのは、場所が分からずぐるぐるとかなり周りを探し回ったからです。。。極度の方向音痴具合は海外でも遺憾なく威力を発揮するわけです!)

 タベルナが続いていた石畳の道に突然本屋があるわけですが、通りから引っ込んだお店の構えのせいで注意していないと通り過ぎそうになります。

お店の雰囲気は、こじんまりとしていて老舗感のある佇まいですが、

実は、旅行者にオススメのアテネ散策まとめサイトなどを検索していると、結構な頻度でこの本屋が取り上げられています。

 

お店の前には若者が5,6人椅子に座って話をしてました(ギリシャの通りには、ベンチや椅子が置かれていることが多いですね。そうしておしゃべりする場や一休みする場が自然と街角にあります)。お店の佇まいにちょっと感動して写真を撮っていたら、そのうちの一人の男の子が「コンニチハー!」と挨拶をしてくれました。

f:id:tokyomanatee:20170823230740j:plain

お店のスペースは狭くて、書架の他には、若干無造作にも思えるくらい本が平積みされています。

そしてお店を入って手前が子どもの本のエリアでした。

 絵本が数冊並んでいて、その中の1冊をぱらぱらとめくっていると、突然見開き真っ白なページがありました。

何かそういう、途中で真っ白になるようなストーリーの本だったのだと思います。

他のページの絵も、画面いっぱいに描ききるのではなく余白を多く残した画面になっていて、どんなストーリーなのかちょっと興味が湧きました。買って帰ろうかと思いましたが、ギリシャ語読めないし・・・、と思って止めました。

これが今思い返せば、中身が分からなくても買って帰るべきだった~、、、とちょっと心残りになっています。

言葉が分からなくても面白そうなら買うに越したことはないです。絵本なんだから。

 

しかもギリシャ語は眺めているだけでも絵になる文字です。

ギリシャ文字で何かが刻まれているだけで美しいです。

Bookshop Lemoniの看板も、大きくギリシャ語でΒΙΒΛΙΟΠΩΛΕΙΟ (BOOKSHOP)と書かれているだけで風格を感じさせました。

 

海外旅行に行った先で、ちょっと本屋も覗いてみると、この国の人は今どんな本を読んでいるのだろう、と急に関心が向くんだな、と思いました。

そしてその国の人たちの暮らしにも、少し想像力が湧いてくるものなんでしょうね。

 

(こちらの本屋は地下鉄ならテセイオン駅からが近いですが、テセイオン駅からアゴラ方面への公園や通りの脇には、昼間のうちから“夢遊病”的な方もごろごろしていたりするので(笑)、道は外れず、迷わずアクロポリス方面へ歩くことをオススメします。

それでもこのへんの、ライトアップされたパルテノンが望めるタベルナはどこも、ディナーをしたら素敵そうでした☆)

 

 

 

 

#海外の本屋 #アテネ #ギリシャ