よむためにうまれて

これは、子どもの本の専門店や、気に入った本屋さんのはなし、などなど、上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるする記録です。

初冬の日差しに満ちたバスに揺られて都立大学前へ

とてもご無沙汰してしまいました。

すでに年末になってしまいましたが、年内にどうしてもいくつか更新しないと!と思って書いています。
というのも、板橋区立美術館でタラ・ブックスの原画展やっていますね?
数ヶ月前からタラ・ブックスのことを書きたい、と思っていたら板橋区立美術館で展示をやっていて、私の中でちょっとしたタラ・ブックス祭りが起きている最中です。
(人間てなぜかそういうときありますね。一つのことが引っかかってくると芋づるのように次から次へとその情報をキャッチできるときが。)

 

さて、まずはちょっとタラ・ブックスの話は置いておいて、いつものように絵本屋さんのお話から。

 

今日は、なかなか人気の街、都立大学前にある絵本屋さんのお話です。
まだ全然、本屋の記事が増えていないですけど、それでもすでにちょっとずつ分かり始めてきていますが、

本屋さんがどこの町角にあって、そこはどんな人たちが行きかう通りで、
他にはどんなお店があるのか、坂を下れば海がある、とか、
どんな空気の中にその本屋さんがあるのか、ということ、その“周辺”の話もとても大切な本屋のつながりなんじゃないか、と思っています。

ある意味でそれも「お店のコンテクスト」として楽しむようになりました。

 

さて、目黒区にある「ニジノ本屋」さんです。
ご存知の方も多いかもしれませんね。
昔、友人が碑文谷に住んでいて、「なんだその漢字、なんて読むんだ」といって友達と大ウケした覚えがあります。
「住所目黒区って何かちょっといいね~」などと言って時々都立大学前で降りて遊びに行っていました。
そのときは、全く回りの町並みや雰囲気に気がいきませんでした。今考えても不思議です。これも本屋巡りがもたらしてくれた変化かもしれません。

 

今回は、電車ではなくバスで揺られて行きました。
それが何とも、この絵本屋さんを目指すのにぴったりな“装置”になってくれたような気がします。
バスって窓が広くてその分たくさん車内に光が入るし、町並みが眺められていい乗り物ですよね。
ちょっとずつ進みながら、ちょっとずつ誰かが乗ってきて、誰かが降りていって。
私の兄は電車や公共交通機関が嫌いで、いつも自分の車で移動してますが、
それでもその彼が前にバスのことを、「ドラマチックな乗り物だ」と言ったことがあります。
その言葉がとても印象的で、今でも覚えています。

 

目黒通りの駅前のバス停で降りて、都立大学前の駅を横切り、反対側の通りへ出ます。
小さなロータリーになっている道の、みずほ銀行を通り過ぎ、コージー・コーナーになっている三角形の角をぐるっと回って左へ曲がります。
そのまま道なりに商店街を直進していき、お米屋さんを通り過ぎると、右手に突然奥まった一画が出てきます。
そこがニジノ絵本屋さんです。

その一画だけかわいらしい雰囲気がすでに醸し出されているので、すぐに分かると思います。
お店の案内板もとてもかわいらしいです。

 

私が訪ねたのは日曜日だったせいか、ここまでの道のりで閉まっているお店も多かったですが、
今度は平日か土曜日に行って普段どんな雰囲気なのかもう一度知りたいな、と思いました。
あまり時間がなくて寄り道をしている暇がなかったのですが、おしゃれバーとか雑貨のセレクトショップなんかもあり、
見ているだけで楽しくなりそうだったので、都立大学前周辺散策も含めて、時間のあるときにまた遊びに行きたいです。
(ちなみに、絵本好きと雑貨好きは分布図にするとかなりかぶるんじゃないかと思っています。。。)

 

こちらニジノ絵本屋さんの外観です。小ぶりのグレーのドアが魅力的です。

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このスペースだけですでに、入っていきたくなってしまう空気感が漂っていますね。
ドアの色のせいか、店内の暖かな雰囲気が引き立ちます(私のこの写真でそれが全く伝わらないのが申し訳ないです、、)。
今年は特に寒くなるのが早かったので、ちょっと木枯らしが吹き始めた頃のよく晴れた日に訪ねてみて、
店内の空気感が余計に楽しめたような気がします。

 

前にも書いたように思いますが、

本屋さんのドアがまた、重要です。
それは大切な”入り口”ですから。
街を歩き、そしてドアを見つけ、入っていく。
この動作の中で、ドアの外観がどんなふうに見えるか、
そこに窓ガラスがついていたら、その窓から切り取られて見える店内はどんな感じか、
すぐに入らずに、ちょっとドアの前で立ち止まって眺めるのもお薦めです。

 

(店内の様子はまた次回!)