よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

専門医を訪ねる ―イギリス医療事情③―

さて、昨日、

3回かかったプライベート・クリニックの先生では

お手上げ、ということが判明し(長かった…(泣))、

少し大きな病院の専門医を紹介されて行ってきました。

 

そこで、あらためて、

今までかかっていたお医者さん、本当にプロ??? ̄ー ̄;

と思うことがありました。

まず、紹介状も持たされずに、

メール1本、紹介先の病院のURLと先生の名前が書いてあるだけのものが

送られてきて、それを頼りに病院へ行ってしまいました。

(というか、すでに予約がとられているので行くしかない。。。)

カルテや処方情報の引継ぎも行っていなかったらしいです。

(途上国の役所かい。。。)

それでも、紹介された先生は紹介状無しでもとりあえず診てくれました。

 同じ症状で3週間も苦しんでいると言ったら、

それだけで深刻さを理解してくれたようで、

しっかり必要な情報を確かめてくれました。

そこで、血液検査はしたか?と聞かれ、

(でしょでしょ?ほら、血液検査するよね?普通)と思ったので

「NO」ときっぱり言ったら、信じられないという表情で、

「本当にしてないの??」ともう一度聞き返されました。

そう、前の先生は、血液検査をしていないのです!

世界トップランキング上位に入る大学で医学博士号をとっていて

つらつらと医療経験や、

国際医療チームとしての派遣経験だとかが経歴には書いてあったのですが、、、

血液検査って基本のキだし、血液からいろんな情報が得られるんちゃうか、

というのは素人でも知っています。

前の先生は、一つの疑いが出たら、

それ以外のすべての可能性をもうそこでシャットアウトしてしまっていました。

それってやっぱり臨床経験の少なさからくるものなのだろうか、

とあらためて首をかしげてしまいます。

 

結局、私のコマはこうしてふりだしに戻ったのでした。

必要な検査のし直しから始まり、

結果が出る1週間後に予約を取って今日は終了しました。

ここ数日いちだんと寒く、外は小雨が降っている中、

病院から歩いて大学まで行くことにしましたが、

あと1週間まだこの状態が続くかもしれない、ということが、

とてつもない疲労感になって襲ってきました。

そんなときに、道がどうも地図と合わず、苦戦をしていたら携帯の電池が切れ、

アプリなしで帰らねばならなくなってしまい、

「私は今なんでこんなことになってるんだ~~~~!!!TーT」

と思いました。

そう、私は無類の方向音痴ですから、

地図を見ると必ず逆方向の道を選ぶクセがあります。

であれば、地図を見てこっちだ、と思った方向と真逆に歩くか、と、

授業まで1時間もあるので、気持ちをのんびりともつことにしました。

もう3週間も苦しんできて、どうでもよくなってきた、という想いもありました。

 

人間を自暴自棄にさせてしまうおそるべし、イギリスの医療。。。

もしくは、たまたまそこのプライベートクリニックの先生がハズレくじだったのか。

小さな町へ留学される方は気をつけられたらよいと思います。

そして、こういう場合、次に苦しむ人のために、

保険会社にもドクターの質をフィードバックした方がいいのだろうか、どうだろうか、

と悩みながら、てくてく小雨の暗い街を歩いて考えてしまいました。

 

次回は、今日行ったホスピタルのおはなしを投稿します。

(残念ながら、まだつづく・・・)