よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

図書館とはなんぞや:国立国際子ども図書館ならだいたい何でもある。

ちょっといつもの書きぶりとテイストが違う感じのタイトルになっていますが、

論文を書いていて、

一章書いては読む、読んでは次の一章を書き始めるエネルギーをふりしぼる、

みたいな繰り返しで、

なかなかロンドン旅行の続きが書けません。

そんな中、今日は、

(やっぱり子ども図書館(ILCL)ってすごいね。。(^ ^))と思った話です。

一番最後に、House of Illustrationの展示に関する追記を入れてます。

 調べ物をしていて、

やっぱりオックスブリッジでない限り、そりゃあ図書館においていない本もあります。

(オックスブリッジの図書館は、納本制度として、あらゆる出版物をかき集めることができるらしいです。これを初めて知ったときは衝撃的でした。(ちなみにどこで知ったのか忘れてしまって、ソースをご提示できません。。。)納本制度というのは、日本では国立国会図書館が行っている、というか許されているものです。日本でのすべての出版物は(博士論文を含めて)、国会図書館に1部必ず納本されます。それが国の財産となるからです。また、国どうしの提携を結び、国内の出版物の交換なども行っています。)

上野にある国際子ども図書館は、

国立国会図書館の3館あるうちの一つの部署にあたります。

その本の取り揃えが、すばらしくて、

時々、「なんでここ(海外)に児童文学勉強しに来たんだ・・・」

と、問うてはならない疑問がせりあがってくるのを禁じえません。

当たっておきたい本が自分の大学の図書館にないとき、

以下のようなステップで本を探しています。

1)まずは古本屋サイトのAbebooksで検索をかける

   ↓

2)お値段が安くて、どうしても全部読む必要があるほどドンピシャな内容であれば、

ポチっとして手に入れる

   ↓

3)お値段が高めけど、おもしろそうだし、手に入れたいと悩むとき

   ↓

4)NDLオンライン(国立国会図書館オンライン検索サイト)へアクセスして、日本国内で読めるかどうか検索する

   ↓

5)上野のILCLに入っていると分かった場合、買わない。

 

それでもどうしても手元に置いて付箋とアンダーラインでビタビタにしておきたい本であるときのみ、買っています。

でも、たいてい、上記の4の段階で、上野にあるならいいわ、

となることが大半です。

今回は、黒人の女の子が主人公の絵本を1冊、テキストとして入れた関係で、

Free Within Ourselves: The Development of African American Children’s Literature

という本を探していました。

さすがに上野においてる?と思いましたが、

しっかり入手できます。しかも開架資料でした。

 

この図書館の多様性は本当にすばらしいと思っています。

もちろん、留学して一番財産になることは、

論文のダウンロードがバシバシできる、ということに尽きます。

今のうちに有名な先生たちの論文や、

自分が後々テーマにしそうな方面の論文を

どんどんかき集めておこうと思っていますが、

それだけは、国会図書館では絶対にできません。

デジタル資料を遠隔からでもアクセスできる環境は、

やはり留学したからこそ、

というか、このために学費を払っているようなものだと思ってます。

 

それでも、上野の図書館は建物もすばらしいので、

ぜひいろんな方にもっともっと訪れてもらって、

その価値と多様性にふれてもらいたいなぁ、と心ひそかに思います。

(そしてそれによってあわよくばもっと使い勝手が改善されれば・・・)

あらためて、図書館というのは、文化的国力の象徴である、と思いました。

 

さて、

子どもの本好きのロンドン旅行ー④ House of Illustration - よむためにうまれて

の追記ですが、もらった案内に、展示期間のお知らせが書いてあったので、

写真を掲載しておきます。

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ポージー・シモンズの展示は9月までやっているようなので、

夏休みにロンドンに行かれる方で、

イラストレーションやグラフィック・ノベルが好きな方は

まだまだチャンスがあります★

 

今日はここまで~。