ロンドン滞在中に、
ハウス・オブ・イラストレーション主催の
オリバー・ジェファーズのトークイベントがあったので、
友達と予約をして行ってきました!!
「本物のオリバー・ジェファーズだよ~~!」
と、友達と(★▽★)⇦こういう状態になってしまいました。
さて、その日のイベントは夜7時~だったので、
友達との待ち合わせ時間まで
3時間くらい空いてしまいました。
そこで、大英図書館でぼーっとしてから、
キングス・クロスの駅中の軽食で
腹ごしらえをしてから向かうことにしました。
思ったよりも近代的な建物でした。
交差点ごしの壁には、アリスとチェシャ猫がお出迎えをしてくれています。
正面玄関にむかう通路横の電光掲示板☟
かっこよくてわくわくしました。
そこを通過した中央の広場になっているスペースです☟
ちょっとした印象では、色合いや柱の感じなどがアジア的な印象だな、と思いました。
どことなく神社っぽい?とも思いました。
でも確かに、日本の国立国会図書館も、近代的な建物で、その蔵書量にこたえられるつくりになっていますね。
館内では常時いろいろなイベントや蔵書を利用した展示が開かれているようでした。
この仏教展、見てみたいな~、と思ったのですが、残念ながら開期はまだ先でした☟。
日本の国会図書館だと建物内に入るためだけでも、ゲート通過のための登録が必要になりますが、大英図書館は荷物のセキュリティーチェックさえ通過すれば、建物自体には誰でも入れるようになっているんですね。
敷居の低さがいいなぁ、と思いました。
利用者の皆さんは電源を確保できる場所でパソコンを持ち込んで、カタカタと作業されていたり、中のカフェで仕事か何かの相談をされていたり、と、いろいろな過ごし方があるようです。
入口左手にあるグッズ売り場の中の児童書コーナー。
☝まさにこの日のトークイベントのオリバー・ジェファーズのサム・ウィンストンとの共作によるA Child of Booksがありました(赤い表紙に青い女の子の本)!
この本は留学中、私も思わずハードカバー版で買っちゃいました。
大英図書館の売り場にはふさわしい一冊ですね~。
反対側には書店が入っています。
☝︎あわいミントブルーに金色のタイトルか美しいマクミランブックスです。
私はなぜか、こういうシリーズものが一堂に会している棚にグッときてしまいます(๑˃̵ᴗ˂̵)
図書館内の展示も、誰でも無料で見ることができるようになっています。
まさに「大英図書館が誇る」といった貴重な資料が展示されています。
シェークスピア関連資料、
ジェーン・オースティンの直筆ノート、
ルイス・キャロルのメモ書き、
エミリー・ブロンテなどなど、
ガラスに鼻息がかかってしまいそうな(笑)展示品から、音楽コーナーにはビートルズの直筆の歌詞メモまで。
それはもう、大英図書館が、というより大英帝国が世界に誇る宝の数々の、“ほんの一部”なのでしょう。
他には、各地域・宗教の古い聖典が展示されていて、これがまた見事なうつくしさでした。
こういう展示を見ていると、タラ・ブックスを思い出します。
タラ・ブックスはまさにこうした土着の宗教絵画の伝統を利用して絵本を作り始めましたが、それぞれの民族や地域には、こういうユニークな絵画表現があって、それを活かすだけでも豊かな「芸術資源」を掘り当てることができるんですね。
自分たちにとって一番大切なものを、
大切だと思う気持ちのままに描く、
というのは人間の根本から湧きあがるエネルギーなのでしょう。
さて、そんな世界遺産級な資料の数々を有する大英図書館ですが、
私が訪れていた際に、何と突然サイレンが鳴りだし、警備スタッフが来館者に外に出るよう誘導し始めました。
そしてしばらくすると、消防車がやってきました。
もしもこうした経験がここで初めてだったら、
「何、何、大丈夫なの?!(゚Д゚;)」
とどきどきしただろうと思いますが、
実は大学の図書館でも同じことがありました。
サイレンがなって、エレベーターが使えないので、ぞろぞろと階段を使って12階までのすべての階にいた学生が一度外に出されたのです。
こうなると、消防車がきて、火元がないことが確認されて、警報が解除されるまで中に戻ることはできません。
このときも出てきた人たちには、
基本的に「どうせ誤作動でしょ」という冷静さが漂っていました。
屋根の上でスプリンクラーがまかれているのが見えましたが、煙は出ていないようでした。
日本でもしも同じようなことが国会図書館で起こった場合、ヤフーニュースに載ってしまって、少なくとも7時のニュースくらいでは取り上げられ、
「現在は、今回の誤作動の原因を調査中だとのことです」
などとしめくくられるんだろうな~・・・と想像しながら、再入館の許可が出るのを待ちました。
消防車がきて、再入館できるまで、だいたい30~40分といったところでした。
でもこのおかげで、電源のそばの椅子を確保できて、ギリギリになってしまった携帯を充電しつつ、トークイベントまでの時間をしばしすごすことができました。
何はともあれ、記憶に残る訪問になりました。