よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

終わった・・・

以前からネットで毎日少しずつ公開されていたJ. K. ローリングの最新作が終わりました。

 

【⚠入るな危険!以降ネタバレあり!⚠】

 

 

が。なんだかちょっと拍子抜けな気分です。

えー。せっせとスマホの小さな画面で読んでたのに。。。スマホで何か読むといつも眠くなるのを頑張って読んでたのに。。。これで終わり?明日からはもう更新されないの?(・ω・)

という気分でした。

どちらかというと、Spittleworthの悪事ばかりを延々と読んでいたような。。。

こちらのブログを訪ねて下さった方のご感想はどうだったでしょうか。

 

とても特徴的だったのは、ローリング自身がものすごく登場する点でした。何年か前にお子さんに毎晩読み聞かせていたものだそうなので、その語りかけ部分がそのまま、語りの中で "I"("you") としてかなり出てくるんですね。

「あなたは彼はどうしたかと思うでしょう。大丈夫、私がちゃんと~」などなど。

 

いるかいないか定かではないモンスターの存在を恐れて、対策のための厳しい税の取り立てに人々が苦しむところなんかは、まさに、ウイルス自体は目には見えないのに感染が広まって、政府が強制的にロックダウンをしく世界の状況に合っていて面白かったです。

近松門左衛門が世間のゴシップからあっという間に本を書いていた時代は、こんな気分を味わえたのでしょうか。

 

あとは、Ickabogの描写で、どうしても私の頭の中にはトトロもどきなものが出てきてしまって仕方がなかったです(笑)。キノコが好きなところなんかも、ドングリをつまむトトロのツメの感じが頭のどこかにあったと思います。

ローリングも、Ickabogがどんな姿か、絵に描いてみてください、と言ってますが、もう私の頭の中では、なぜか鶯いろの毛のぼさぼさした耳のないトトロでした。

ただ、トトロと決定的に違うところは、やっぱりちゃんとしゃべっちゃうところです。人間との意思疎通を、きちんと言葉でする、というところが、ひっじょーに、イギリスっぽい、欧米っぽいなぁ、と思いました。しゃべれないけど意志の疎通がとれる、という関係性はやっぱり描かれないんだなぁ、うーむ・・・、と思っていました。

だから、私が頭に描いていたモンスターは、

(某不動産情報会社のキャラクター(笑!)+トトロ+グラッファロー)×言語能力-耳とキバ=???

という感じでした。

言語能力がそのキャラクターに帯びるか帯びないか、は、やはりちょっとした境界線、と言えるかもしれません。

 

トトロとメイちゃんは、あっという間に友達になるけども。(^ ^)