よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

『夢見る人』:熾火が赤々と、石畳の道を堂々と

「ムナフオタテドリ」とググると、右側にはに英語版ウィキペディアが表示され、ちょうどロビン(コマドリ)のような胸元がオレンジ色の可愛らしい鳥の画像がでてくる。

タイトルには、

Chucao tapaculo

という名前。

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もうそれだけで何かの必殺技

鳥獣戯画展が緊急事態宣言とともに見られなくなってしまって、先日、本屋に立ち寄った際に、鳥獣戯画特集本の小さなコーナーがあったので、別冊太陽などパラパラと立ち読みしたら余計に見に行きたくて何だか気分も「絶望的」になってしまってよくなかったです。

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光の速度で去っていくゴールデンウィークに手をふりながら

ゴールデンウィークが終わっていきますね。

長めの休みがあるときは、全然普段読まないようなジャンルの本を純粋な楽しみのためだけに読むようにしています。

その方が、「今、わたしお休みとしての読書時間を楽しんでる」と明確に自分に味わわせてあげられるからです(笑)。

たいていは、星とか星座とかそれにまつわる本を手にとってしまいます。

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いや、もう、

4月が終わる。

4月の最終週が始まってしまった。

年度はじめって「年度はじめかぁ」ということに追いついているだけであっという間にすぎていき、そしてあっという間に夏になり、「ああ、一年が半分すぎた!」みたいになってるうちに、年末がやってくるんだよなぁ、という先々まで見渡して年々速度の増す季節のめぐり方に、「ちょっと待っておくれよ」となります。

 

今日は、荒井良二さんの『きょうはそらにまるいつき』が開きたくなるような月夜。

4月が追い立てるように行ってしまうのを、しばし引きとめるべく、

つまりは、そんな自分の急く心を引きとめるべく、

絵本の中のだれかのように、月を見上げたいところです。

あの絵本の中で、あかちゃんが見上げるところが2回出て来たと思いますが、

そのかぎりない優しさにひらかれていたい、と願う4月です。

 

きょうはそらにまるいつき🌕

 

とりかへばや、自己と他者

日本に'長期滞在'している日数を順調に更新している日々。

ときどき、知らないうちに恐ろしく理解できなくなったこの国の貌を見たりしては(やっぱりまたここを脱出したくなる日は来るかもな)と思ったりしています。

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