よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

児童文学を学ぶための留学 ー心の揺れと向き合う編②

さて、前回書いたとおり、「モーニングページ」をやり始めた話の続きです。 

ネットで検索していただけば、やり方がたっくさん出てきますが、方法はいたって簡単です。

ノートとペンを用意して、朝布団から出て、まずノートに向かい、

頭に浮かんでくる言葉をすべて書き落としていくだけ、というものです。

 

 

 この方法を提唱した『ずっとやりたかったことを、やりなさい』(サンマーク出版

という本には、「毎朝3ページ書きんしゃい」と書かれています。 

しかし3ページというのはこの本が英語からの翻訳であることに鑑みて、

英語の文字数や1単語の長さからして平等ではないやろ、

と思った方は、2ページでもよいのでは、と思います。

私は実際、2ページを基本にして書いています。

基本にして、というのは、その日の朝の頭の状況で、

考えていることが終わらなかったら3ページにしたり、

時間がなかったら1ページにしたりと、勝手に変えてやっています。

私はA5ノート2ページで20分かかるので、やはり2ページがちょうどよいです。

 

朝から真面目なことを考えていて、それを書き取っている最中でも、

それにしても今日はいい天気だ~、とか、ゴミ屋が来てないな~、とか、

気が散って違うことが浮かんだらそれも全部書き取っていきました。 

時々、日記を書くような感覚になってしまうと、

“文章を書く”ことに集中しているときの感覚になってしまいますが、

基本的には頭に浮かぶ言葉をただ書き取る、

という速記的な感覚に沿うように脳みそと手を連動させておくのがポイントです。

ちょっとでも文章を書く感覚になると、それはもうただの朝の日記で、

晴れ。とか、昨日何々があった。と書き綴っているだけになり、

脳みその中にある有象無象の言葉が出ていくのが制御されて(つまり整理整頓されて)、

モーニングページの意義は無くなってしまいます。

そういうときは、たぶん2ページ目の終わりになったときに

「なんかいつもより爽快感がない・・・」と気が付きます。

あくまで、あふれでてくることばをそのままただひたすらかきとめる。

 

そうすると、突然浮かんでくる言葉が自分を励ますものになっていたり、

「あなたは」と二人称で自分に話しかけていたりします(これは冷静に考えるとかなり怖い。笑)。

でもそれもすべて浮かんだものとして書き留めてゆくと、 

毎日少しずつですが、その時その時の抱え込んでいる悩みや執着と、

真正面から向き合えるようになっていきます。

本の中では、確か最初の2週間くらい(?)はモーニングページの最後の締めくくりは、

自分を励ます言葉を書いて締めくくろう、と書いてあったと思います。

これもやってみましたが、悩んでいた私にはすごく効き目がありました。

自分を認めたり、励ましたりするエンジンになってくれました。

  

次回はこのモーニングページが、出願することと相まってどんな効果があったかを書こうと思います。

(つづく)

 

 

#子どもの本 #児童文学 #留学 #モーニングページ