よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

児童文学を学ぶための留学 ー心の揺れとパーソナルステートメントと向き合う編③

「心の揺れと向き合う編」が第3回まで来てしまった。

題名を、「心の揺れとパーソナルステートメントと向き合う編」、と、

ちょっと留学よりなものに変えました。。。

これでいいかげん終わりにします(^-^;)。。。

 

 

さて、書くことは好きなので、

早起きにはいいモチベーションになるかもしれない、とモーニングページを始めましたが、

これが不思議なほど、その後の出願やさまざまな意思決定を助けてくれたと思います。

効果はいろいろあると思いますが、

まず、すっきりとした気持ちで一日を始められます。

結果、前向きに一日を過ごせるようになります。

そして、よくいう偶然の一致が起こりやすくなったりします。

ずっと興味を持っていた本に、週末たまたま行った本屋で遭遇する、とか(めったに書店に流通していない本でした)。

こうした効果は、ごく表層的な、

生きていく毎日の表面に現れ出た事象でしかないと思います。

私がこの時期にモーニングページをやってよかったと思った一番は、

知らないうちに、大学院への出願と相まって、

自分が本当にやってみたいことは何か、ということをしっかり掘り下げられたことでした。

 

 それまでは、理性が、この計画は無理か無理ではないか、という可能性の問題を

ひたすら検証しているような状況でした。

でもモーニングぺージを書くようになってから、

あっさりとその「ただの仮定にすぎない」可能性の話を無視して、

さらに先の計画に目を向けられるようになっていました。

これはどこでそうなるのか、全くきっかけがわからないのですが、

毎日変わりばえのしない悩みや考えをノートに書き取っているうちに、

乗り越えるべきは乗り越え、まだ検証する必要あり、と思われる物事は検証し続ける、

という取捨の作業を、書きながら自然と行っているのではないかと思われます。

だから、同じようなことばかり書いているように見えて、

少しずつ考え方が前へ進んでいくのです。

 

出願にはパーソナルステートメント(PS)を書かなければいけませんが、

このPSには、今まで何をしてきて、この先何をしたいのか、それにはその大学で学ぶことがいかに重要な意味を持ち、そしてどんなふうに将来の計画に役立っていくか、

ということを説得力を持って書かなければいけません。

このときばかりは、いかに謙虚が美徳と言われて育っても、

自分に万全の自信をもって、出願先に「入りたいのだ!」と訴えなければいけません。

PSに取りかかる際、人生でほとんど自信というのを持たずに生きてきたこともあり、

100%の自信というより、120%の想いをこめて書くくらいでいこうと思いました。

要は(ちょっと情熱を“盛って”書くか)と、思ったのです。

 

私はそれまであまり留学後のビジョンを明確に持てていませんでしたが、

このときPSで書いたことが結局、今のビジョンになりました。

それによって目的地は2年後の留学&卒業成就よりももっと遠くなりましたが、

この120%の想いをこのとき引き出せたことは、今でも大切な転換だったと思っています。

PSを書く前はなんとな~く、もしもできたら、たまたまなんとなくそっちへ行けたら、

くらいに曖昧模糊としたただのイメージだったものが、確たる言葉を与えられ、

そこに出現したわけです。

そして出現してみると、もうそれがずっと前から持っていた願いだったのではないか、

とさえ思えてきました。

この半年前に仕事を辞めて、抜け殻と言っても過言でないほど、

「“留学”というキーワード以外のやりたいことがありませんっ。」

という状況だったことを顧みると、大きな変化でした。

そうでなければ、例えば、穂村弘さんが『もしもし、運命の人ですか。』(角川文庫)に書いていたように、

次の恋人に特殊な相手を夢みることは、恋愛のコミュニケーション地獄から脱出したい、「ひとり」と「ひとり」の地道な関係性構築の努力を放棄してひと思いになりたい、という心の現れだと思う。これは煩雑な日常生活に煮詰まったひとが思い立つ「語学留学」や「羊飼いになる夢」のようなものだ。

的に、「日常に煮詰まったひと」の一人として、

ぼんやりとしたモチベーションのまま、

明確な考えで縁取られていない留学を実行に移していたかもしれません。笑

 

モーニングページで何となく浮かんでくる感情やアイデアに任せて、少しずつ溢れて、ぽとぽと書き綴られていたものが、

PSという自分の決意表明を書かなければいけなくなったときに、

120%で!という想いに熱せられて、ビジョンとして結晶化してしまったのかもしれない、

と思っています。

 

結局、早起き習慣をつけるために始めましたが、

いまだ朝に弱く、寝坊も茶飯事です。笑

(しかも私には本当に珍しく『ずっとやりたかったことを』の本も、最後まで読みきりませんでした・・・。)

でもモーニングページだけは1年前に始めて以来、

時々忙しくて止まったりしても、継続できています。

今では、書かなかった日は、なんというか、、、

お通じがなかった日、のようなもやもや感を感じるほどになりました。笑

 

もしも、留学するか否か、留学してどうするのか、などのまだ消化不良なものがあるようであれば、

モーニングページ、おすすめです。

 

 

#子どもの本 #児童文学 #留学 #モーニングページ