よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

ジェーンをたずねて③:Jane Austen's House

日本に帰国してから時差ぼけつづきで、

午後2時以降は徹夜明けの朝なみの

ぼんやりとした頭になってしまい、

4時くらいになると眠気の限界がやってきてしまって、

軽く1時間くらいは寝てしまいます。

そして今朝は4時には目がさめてしまいました。。。

さて、Jane Austen's Houseのつづきです。

館内の様子から興味深かった展示と建物の雰囲気だけ

さくさくっとご紹介します。

まずはこちら☟

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ジェーンの当時の財産の記録です!

これは確か、前回の記事で載せたジェーンが執筆によく使っていたという丸テーブルの置いてある1階の部屋に掲げられていました。

おもしろかったです。

当時のポンド価格で書かれているので、

日本人としてはそれがいったいどれくらいの価値なのかは

わからないのですが、

彼女の収入の中で、いかに著作からのお金が占めていたかを

説明してあり、興味深かったです。

(自分が写ってしまうので、斜め方向からの撮影になっています)

 

次がこちら☟

(どこの部屋においてあったか忘れてしまいましたが、2階でした。)

イングランド銀行が紙幣を2017年に新たなデザインにした際、

10ポンド札にジェーンの肖像画が採用されました。
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そして、その新札のシリアルナンバー末尾4桁が「1949」という、

このミュージアムの開館した年と同じ数字の紙幣を、

イングランド銀行が寄贈してくれた、と説明されています。

粋なことするじゃないの~(^ ^と思いました。

日本だったら、中央銀行が新札一枚抜き取って特別にどこかに寄贈、

なんて、法的に大丈夫かどうかで物議になるでしょうね。

ちなみに、スコットランドは別の銀行が紙幣発行を行っているので、

スコットランドへ行って、ATMからキャッシングすると、

スコットランドのデザインのものが出てきます。

 

納屋側にのぞんでいる母屋の窓辺です☟

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ひょんなことから、兄弟の一人のエドワード・オースティンが

チョウトン・ハウスと広大な敷地を相続したことで、

晩年になって、生活が安定し、

ジェーンの創作が花開く土壌となった、ともいわれていますが、

こうした窓辺で午後におちついたひとときを過ごしていたのかな、

などと想像しました。

 

こちらの写真の右手がチケット売り場とギフトショップです。
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☟写真右手の看板の「70」の文字は、

1949年の開館以来、今年で70周年を迎えた案内です。

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ミュージアムには、黒猫さんが住んでいらっしゃいます☟
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ビジターにはご機嫌次第でツンデレ対応のようで、

この日は、毛づくろいのお手入れに多忙をきわめていたようで、

カメラ目線はいただけませんでした。。。

 

Jane Austen's Houseの向かい側には、

Casandora's Cupというおしゃれな名前のカフェがあります。


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天井からはたくさんのかわいらしいカップがぶらさがっていて、

お昼どきは混み気味のようでした。

ジェーンじゃなくて、お姉さんのカサンドラの名前なところがいいですね!

ベーコンとチーズの乗っかった英国名物ジャック・ポテトをいただきました。

(注文と会計はレジで行うシステムです)

脇付けのサラダもたっぷりあって、とてもおいしかったです。

イギリスは結局、、、ポテトが一番おいしい。。。

ところが!!実は、Chawton Houseの中にも素敵なカフェがあります☟


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しかもお値段はCasandora's Cupよりちょっとお安めです。

めずらしいですよね、こうした観光スポットの中のカフェが

周りのカフェより安いというのは。

後から行って「やられた~!こっちにすればよかったかも~」と思いました。

私の下調べの浅さによるものです・・・。

 

さて、そのChawton Houseは、Jane Austen's Houseから

徒歩5分くらいのところにあります。


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私はでも説明しましたが、出だしでつまずいてしまったので、

この日は観光に取れる時間が少なくなってしまいました。

しかも、Jane Austen's Houseをたっぷりゆっくり味わっていたので、

余計にもっと広いChawton House用の時間配分ができませんでした。

それでも、広々とした敷地は気持ちよく、

静かでおちついた雰囲気がとても気に入りました。

 

敷地内の教会とその手前の牧場の様子。
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教会の隣は小さな墓地になっていて、

ジェーンのお姉さんのカサンドラのお墓がありますよ。

ジェーンのお墓を見に行く時間は今回なかったので、

お姉さんのを発見できてよかったです。

でも離れ離れなのはちょっと寂しいでしょうね。
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敷地内にあったジェーンの言葉です☟


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 左側は、ジェーンが手紙の中で

Chawton Houseを“Great House”と呼んでいた文章。

そして右は、私が一番好きなPersuasionの中の、

さらに一番好きな一節でした。

チケットなしでも入れる小さな庭の隅にありました。

 

と、いうわけで、ざっくりと、Jane Austen's Houseでした。

もしも次にまたイギリスに行く機会があれば、

もう一度足をのばしたいなぁ、と思いました。

Altonの駅からは少し便の悪い場所にありますが、

駅そのものはロンドンから電車でわずか1時間ですし、

決して行くのが難しい場所ではありません。

1日ゆっくりすごしてみたくなる町でした~。

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