さて、
ロンドンのテムズ川の南側エリアにある、Tales on Moon Lane。
そのおまけ。
☟こちらは、奥のスペースの本棚の横にはってあったポスターです。
読書の力を甘くみるな
とダースベイダーが言ってます。
かわいいし、これは笑えます~!(≧▽≦)
こういうポスターだったら、子どもたちもよろこびそうですね!
(私はスター・ウォーズ・シリーズをほとんどちゃんと観ていないので、マニアの人からすると、人生の大半を損している、と言われるんでしょうね。笑。それでも、ダースベイダーくらいはなんとか知っています。)
イギリスは本当に、ユーモアのセンスに長けていて、こういうキャンペーンがすごく得意だなぁ、とあらためて思いました。AEDの使い方のキャンペーン動画とか、ブリティッシュ・エアウェイズの機内安全のビデオなど、イギリスが誇る俳優陣を駆使してつくってますもんね。(ご興味ある方は、動画サイトで検索してみてください。)
PISAの読解力テストでの、日本の順位の急落がニュースになりましたが、もしも、大人が、こんなふうな遊び心のあふれるキャンペーン・ポスターをつくれなかったら、子どもも本は楽しいのだ、という興味もわいてこないものかもしれません。
そうは言いつつも、イギリスも実はPISAの順位の低迷に苦しんでいるようです。後期で取った比較教育学の先生は、PISAのこの評価システムそのものに、批判的でした。こればかりを気にして一喜一憂しすぎる、と話していました。
私の親友は、以前から、子どもが全く本に興味をもたない、と嘆いていますが、実は環境も大切ですね。親が本の虫、とか、親の蔵書が積みあがってる、とか、そこまでとはいかずとも、気軽に手が届く、目につく場所に、本がいつもある、ということが一番なのではと思いました。
だから、本屋さんや図書館が自分の町にある、というのは、とてもとても、ありがたいことです。
本を読み解く力は、文章だけを読み解く力ではありません。
世界に起こっていること、
自分の人生の道のり、
誰かと一緒に感情を共有すること、
誰かの思いを理解すること、
そうした "自分の" 世界を読み解く能力が、心と一緒に発達することです。
それは、実は、どんな能力よりも、社会に出たときに役に立つ。
このポスターで傷つく人がいるかもしれない、と気がつく能力とか。想像力が、人と人の間に橋をかけられる創造力に変わっていくんですけどね。
ダースベイダーのいうとおり(笑)、読書の力をなめてはいけません。