よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

古いポンド紙幣を交換してみたおはなし

某銀行の口座開設で、留学中、もう一つ便利だったことがあります。

 

父が昔、出張の際に両替したまま取っておいて、古すぎて日本では日本円に交換できなくなったポンド紙幣を、もしも現地の銀行に替えてもらえるなら持っていけば、と餞別代わりにくれました。

イングランド銀行のホームページにアクセスをすると、現役紙幣と交換できる古い紙幣の種類が案内されているので、それで確認してみると、もらった紙幣は交換してもらえることがわかりました。

 

交換方法がいろいろ案内をされていましたが、方法としては、銀行窓口へ行く、という方法と、遠隔で申請書を送付し、後日自分の口座へ相当額が送金される方法、海外からの申請方法などがあります。

スコットランドにいましたから、イングランド銀行に行けないし、面倒くさそうだし、行っても待たされそうですから(「窓口は混むので郵送の申請を推奨します」的なこともホームページに書いてあります)もちろんここは郵送で交換してもらうことにしました。

ホームページから申請書をダウンロードして印刷します。

郵送用申請書を記入するには、イギリスにおける住所と、その住所に住んでいることを証明できるような光熱費の請求書か、クレジットカードの請求書のコピーが必要でした。

たいしたものではなかったものの、寮のランドリーがデジタル決済システムに変更されて(とにかく凡ての決済はデジタル化されていくのだ!この世界的事実が日本の役人は分かっているだろうか。寮生にとってはオンライン決済になったという衝撃はなかなかなもので、アプリのダウンロードやアプリが正常に作動しなかったりで、そのときは寮内用のチャットグループが大騒ぎになった。「小銭超集めてたのにぃ~!」と書き込んでいる子がいて、そのとき私も初めてグループに「私も~!」と書き込んだのを覚えている。いやぁ、懐かしの寮生活・・・。もうやりたくないけど。爆!)、そのカード番号と請求先住所の確認画面があったので、これでいけるかな?と思いつき、試しにそこをプリントアウトし、念のため住所のところをマーカーして添付しました(ザ・日本人)。ランドリーだし、めっちゃ生活していることは伝わるだろうと思って。

それから、どうして交換することになったか、という理由を簡単に記入します。

あとはいちおう、申請書に添える送付状も英文で作成しました。

送付状があるだけで、ちょっと様になります。笑。

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寮の近くの郵便局から郵送しようとすると、宛名がイングランド銀行になっていることに気づいたインド人の受付の女の人が、追跡可能な郵便にしておくか、と聞いてくれたので、念のため現金も入っているし、追跡可能郵便で送りました。

日本だと現金書留がありますが、イギリスだとどうなのか分かりませんでしたし、調べませんでした。

そして、このときの受取口座を、日本のソ〇ー銀行の口座にして記入すると、なんと、受け取り手数料も取られずに、要望した交換相当額がポンド口座に振り込まれていました。

要した日数は実に10日くらいで、営業日換算にしたら、想像していたよりも早かったと思います。イングランド銀行すばらし~☆、ソ〇ー銀行もすばらし~☆と思いました。

これが、現地口座が無くて、日本の普通の円口座への送金などにした場合には、目減りもするし、面倒くさかったかもしれません。

入ったお金は、その後、ロンドン旅行に使わせてもらいました。

 

それにしても、ポンドはしょっちゅうデザインなどを変えているんですね。さすがにまだまだ強い通貨だから、偽造防止が大変なのでしょうか。紙幣の製造それ自体もお金がかかる話ですよね。

ちなみに、あまり現金を使っていなかったこともあって、帰国するときはほとんどお財布に現金は残していませんでしたが、ジェーン・オースティンになった10£紙幣だけは、大事に記念に残すつもりで、使わないように別のところにしまってあります。

ジェーンもまたすぐに別の顔に変ってしまうんですかねー。

樋口一葉女史も、できればもっと長く見ていたかったなー。ちょっと寂しい。笑。