よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

ガイドブックのすすめ

問うべきは「どこに行きたいのか?」ということだ。

そして、歩いていることさえ理解できれば、どこへ行きたいかということも、ちゃんと知ることができる。

 ―—『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』より  

 

冬になると、あたたかいところを求めて南下する渡り鳥のように、今までの人生が、国内と国外の往復で、国外に出ていくことがさまざまな意味での '新陳代謝' になっていた私は、もういいかげん1年半くらいは新陳代謝が悪いような気がしています(笑)。

ジョギングしても散歩をしても、家の中で運動してみても、一部の新陳代謝が進んでいない気分。。。

せめて意味なく成田空港に行くことができれば、それで少しは気分が変わるかな、と思いましたが、意味なく成田空港に行くなどもってのほか(- -;)。不要不急中の不要行為です。

ダメです。

 

そこで。

移動が解禁されたら行きたいなぁ、と今年に入ってから思っている場所があるのですが、ふと、その旅行計画をああだこおだと息抜き時間に立ててみよう♪と思い立ちました。

なんなら数パターン、2泊3日か3泊4日かの日数の違うパターンをつくったり、GoogleMapに印をつけたり、1日の観光コースを考えてみたりして、練りに練った計画を立ててみよう!、と思いました。

そしていざ「行くぜっ!」となった日には、その計画をすべてなぎ倒してみてもおもしろいですし(必殺ちゃぶ台返し)。

 

というわけで、早速ガイドブックを借りてきました。

普段は、図書館でガイドブックを借りようとすると、最新号はほとんど貸し出し中ですが、今のこの時期、全然誰も借りていません(ただ、借りるときに(違うんです、眺める用なんです、これ(汗))という若干のうしろめたさは否めません)。

「イーハトーヴ」と、「トキーオ」です (*´艸`*)

 

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右のお地蔵さんは、昔、尾道を旅行したとき淡いピンクが可愛くて思わず買ってしまったものです。一緒に入れてみました。いつか晴れ晴れと旅に出られる日が来るように、と祈ってくれているように見えます^^

眺めているだけでもう、「早く行きたいー♫🤩」というわくわく感が湧いてきます。さらにこの時期に読むと、掲載されているお店や施設のほとんどが、きっと今の時期は大変なのだろうなぁ、がんばっていてほしいなぁ、と思えてきて、それもまた今ならではかもしれません。

ほかにも行ったことのない県の本を行き当たりばったりの旅のように脈絡なく読んでみようかなぁ📚

 

 

あ、ちなみに冒頭の引用の本は、留学中に読んだ本です。

なぜこれを読んでいた、私?と今は思いますが、ちょっと違うことを考えたかったのかもしれません。

テレビで(というかNHKで)ときどきマルクス・ガブリエルが出てきますが、いつもどこか微笑をたたえて、おもしろそうに世界のこと人間のことを語る彼がいいなぁ、と思います。なにがいいかというと、そのどこかに漂う達観のようなもの、たぶん深い洞察と思考からくるものだとは思うのですが、それがいいなぁ、と思います。

哲学者は、眉間にしわを寄せているより、にこにこと世界を語ってくれる方が、いつなんどきも雲の上には太陽があるみたいな存在に感じられます。