よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

物凄くこのブログに関係のないおはなし⑦

生きているっていうことは、 わかれわかれになっても、 また会えるってことなんだ ―前川康男『ヤン』より

水平線をささえる

水平線というのはバニシングポイント。 船から見ても高い山から見ても、必ず目の高さにある (略) そこが本と似ている気がする。 どんな場所にいても本があれば、 頁をめくることで私たちは"いま・ここ"とは違う場所に入り、楽しめるのだから ―『「本をつ…

あなたの手のぬくみ

昨日の満月は煌々としていて見事でした。 でもなんとなく、東京で見る満月は、大きいのか小さいのか近いのか遠いのかわからない・・・。 ビルの上にあがる満月が、ほかの光よりもきれいで明るいのですが、本領発揮、という風景ではないなぁ、残念だなぁ、と…

言葉収集癖とお気に入りのノートたち

時には、言葉は思い出にすぎない。 だが、ときには言葉は世界全部の重さと釣合うこともあるだろう。 ― 寺山修司

われに5月を

「自由」は「・・・から」逃れることではなく、 「・・・へ」向うということである。 (略) 自由を軽蔑する者は、 軽蔑に価する自由しか手に入れることができないのである。 ― 寺山修司『ぼくが狼だった頃―さかさま童話史』

絶対に消してはいけない

人と人との“絆”こそが街の本屋の真骨頂だったのである。 ―長岡 義幸『「本を売る」という仕事』