「自由」は「・・・から」逃れることではなく、
「・・・へ」向うということである。
(略)
自由を軽蔑する者は、
軽蔑に価する自由しか手に入れることができないのである。
― 寺山修司『ぼくが狼だった頃―さかさま童話史』
緊急事態宣言が、延長されますね。
先月発令されてから、「5月6日までに」と書いた紙を、トイレに貼りました。
その下には、5月6日までに、こうしたい、というリストが書いてあります。
自分のための、一種の個人的プロジェクト。
その一つが、ブログにもちらっと書きましたが、3月から取り組んでいるドイツ語の再学習です。
「ミュンヘンにある国際青少年図書館からくるメールレターをさらさらと読めるレベル」に戻してみたい、という素朴な願いがきっかけでした。
ただ、やり始めてみると、もう格変化からおさらいしなくてはいけませんでした。(ー ー;)
柔らかくてスポンジのような脳細胞ではもはやないですから、なぜかなっかなか覚えられない単語なんかもあります(沈)。
それでも何とか、毎日少しずつやって、今なら独検3級の読解は難なく読めるようになりました。
もう一つは、留学中に読もうと思って買った児童文学の分厚い学術書を読了する、という「プロジェクト」をやっています。
そんなもん1冊くらいプロジェクトにしなくても読めよ、という話なのですが、これがまた分厚くて(3センチ弱)、おまけに字がかなりこまかい。開くたびに気が遠くなり、留学中の自分のテーマへの必需性もなかったこともあり、「また今度」をくりかえして、結局読んでいませんでした。
これを読了するには、今しかない!ということで、毎日少しずつ読み進め、これは本日、無事に読み終わりました★
あとは、どうでもいいですが、週末にキムチを買ってきて、ほとんど人と会わない時間を利用して、この連休は、毎朝納豆&キムチの最強善玉菌コンビを摂取する、というのをやっています。どうでもいいですが(笑)
緊急事態宣言もさらに延長されるようなので、また新たなプロジェクトを組もうと思います。
ドイツ語は、ひとまず、新しく用意した読解の教本を終えるのが目標です。
それから、その分厚い学術書を読み進めているうちに、(あ、これも読んでなかったなぁ)と思ったものがいくつかあったので、今度はその本と向き合ってみようと思います。
「今やっていること」が、次の新たなステップを示してくれるのは、ありがたいことだな、といつも思います。
ほかには何をしようかな~♪と5月のカレンダーを見ながら考えています。
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自粛してください、と言われているからしているのではなく、
自粛しているのだ、と思いたい。
出歩いてはいけません、と禁止されているのではなく、
出歩かないと決めたのだ、と思いたい。
言われたからやっているのではなく、
自分の意志で、この日常を選んでいる、と思いたい。
そのためには、
自分で自分に命令を下す何かが必要だ。
と、思いました。
自らに由って自らを在らしめること、が、「自由自在」なのならば、
この5月も、自由自在にすごしたいと思います。
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あ?!
奇しくも明日、5月4日は寺山修司の命日ですね。
前々回の仕事の袋小路で、最後に救い出してくれたのは、この1冊でした☟
これはもう、通勤電車と職場で魂が仮死状態になっていた私を、最終的に蘇生してくれた本です。
5月の空と若葉を見るたびに、思い出したくなる本です。
ちょっとまた開いてみようかな。
この本を読んだあと、寺山修司のお墓に行ってみたりしました。
毎年、高尾にある霊園には、お花が生けられるのでしょうが、今年はどうなのでしょう。
高尾霊園は忌野清志郎さんのお墓があることでも有名ですね。
命日が近いお二人ですね。二人とも、その魂の永遠の若々しさ、瑞々しさを象徴しているような初夏の五月に逝ったんですね。
寺山修司のお墓の両脇には、彼の愛した愛犬がお座りしていました。かわいい(*´꒳`*)
彼らが番犬してくれていれば、きっと、寂しくないですね。
寂しいのは、「寺山修司のいない時代」を生きているこちらの方です。