よむためにうまれて

子どもの本の専門店や本屋さんのはなしなどの記録。上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

民間病院 ―イギリス医療事情④―

さて、今週少し大きめのホスピタルへ、専門医を訪ねて行ってきたわけですが、

待合室はそれなりに患者さんでこんでいて、

ソファはだいたい埋まっているような状態でした。

 

それでも、イギリスの場合は完全予約制ですから、

日本のように見込みもつかない待ち時間を過ごす、ということはありません。

受付前のロビーと外来患者の待合室には、

コーヒーなんかが飲めるカフェマシーンとウォーターサーバーが置いてあり、

患者さんは自由に飲めるみたいです。

そして患者さんを呼び込みに来るのが、

先生ご本人、というのが日本人的にはなんとも恐縮します。

医療事務や看護師の方の役割というのは、日本よりも全然幅が狭いのでしょうね。

医務室も、普通のオフィスのようなたたずまいで、

デスクにパソコンがあり、

ちょっとした診察台があるくらいです。

もちろん先生は白衣は着ていません。

 

血液検査をすることになりましたが、看護師さんはいい方でした。

何勉強してるの?などと世間話をしながら採血しましたが、

なんとボトル7本!

「すごい多いですね・・・^o^;」と言ったら、

「念のため少し多めによ」と言われました。

検便検査キットも2つくれて、なんでもバッファーをきかせて行われるみたいです。

さすが、お値段が高額なだけあります。

 

翌日郵送で届いた診察代に関する病院からの案内では、

引き続く診察代金は150ポンド以下となる予定です、

というようなことが書いてありました。

15分程度の問診がなんと2万円です!!

検査代がいくらになるのか恐ろしい。。。。

私は後日保険会社へ請求できるからいいものの、

普通に患者さんとして来ている人は

本当に全額自己負担でここにかかっているのだろうか?と恐ろしくなりました。

たぶん民間の保険を使って治療を受けている人も多いだろうと思います。

受付で保険会社の一覧を見せられ、

どれかに加盟しているか、と言われましたが、

私の保険会社はこの病院と提携していないので、入っていませんでした。

ひとまず自己負担で立て替えなければいけません。

その場合、診察前には受付でクレジットカードの登録が必要になります。

そして、会計などは済ませず、そのまま帰宅できます。

後日請求されるのだそうです。

「これでもう行っていいんですか?!」と会計で聞くと、

おばちゃんに「帰っていいのよ」と笑って言われました。

 

某途上国の民間大型病院(韓国資本系列)に世話になったことがありますが、

その国でも医療を完全無料化している代わりに

民間病院は完全自己負担でした。

そこでは診察前に診察代を会計で支払い、先生から検査すべき一覧がでると、

また会計に行って、検査代を先に支払ってから検査が受けられます。

すべてはまずお金が払われないと

診察・検査・処置のステップが踏めないようになっているのです。

シビアですよね。

体と命が直接お金に結びついている、というのは、

人間としてつらい話です。

アメリカなんて盲腸とるのに100万以上と聞いていますから、

本当に日本の医療制度は有難いです。

虫垂を日本で取ったときには、私が何の保険にも入っていなかったものだから、

会計の方がわざわざ病室へ来て、年給の段階に応じた控除が適応されるかもしれない、

と案内を持ってきてくれました。

 

そもそも、海外で体は壊してはいかん、ということですね。

でも、海外だからこそ、得たいの知れない状態に体が陥ってしまうこともあります。

それはもう避けられない。

今回はだいぶ長期戦となっています・・・。

 

不本意ながらつづく・・・。)