4連休中に板橋区立美術館で開かれているボローニャ展に行ってきました。
展示は撮影禁止でしたが、入口の写真を撮ってきたので載せておきます。
パンフレット、チケットなど、オオノマユミさんのイラストで作成されていて、入口のマスクのイラストもとてもかわいかったです。
ポップで気分が明るくなる色使いですね~♪できればお店やレストランでもこのイラストが貼ってあったら楽しいのになぁ、などと思いました。
ちなみにこのマスクのイラストの布がグッズコーナーで売られています。これでマスクを作れますよ、ということなのでしょう。
また、チケットは人物のところを繰り出せるようになっていて、こんなふうに☟飾っておけます!
さて、イタリア・ボローニャ・ブックフェアで入賞したイラストレーターの原画が観られる展示。入賞作品なので、やはり力量のある作家さんたちはある程度、地域や国が集中しますが、それでも10か国以上のクリエーターの作風を存分に味わうことができます。
人によって、芸術との相対し方は千差万別でいろんな受け取り方があると思うのですが、わたしは個人的にいつも絵やイラストを観ると、'声'が聴こえてくるような感覚を覚えます。特に今回は絵本の原画だったから、よけいに一つ一つの絵から作家さんの声が聴こえてきそうな気分を味わえました。
それぞれのタッチ、線、色彩、画面配置、展開、そういうものが総合されて、語りの声の質感になって訴えられているようで、いろんな'語り部'に出逢えた楽しさがありました^-^
多様さに溢れていると、何だかほっとします。単一じゃないってなんて楽しいことだろう、とうきうきしました。
こうしてボローニャ展の受賞作を原画で観られるのは、やはりとても素晴らしい機会だと思います。東京って素晴らしいぃ、としみじみしましたし、情報が集まってその恩恵を享けられるって本当にありがたいです。
昨年は、クラスメートとボローニャ・ブックフェアに行くかどうするかと話し合っていて、確かに一度は行ってみたいイベントではあるけれど、もうそのときの課題の量が足したら修士論文の文字数やないかい!というくらいあったので、私は断念しました。イタリア人の友達は、当然ながら行ってましたが、中国から来ていた友達はビザが間に合わないという物凄く苦々しい思いをしていて、ランチしながらみんなで気遣ったのを覚えています。そのときは、何なら私のパスポートを貸してあげたい、とすら思いましたが、そういうのも、今思えばいろんな感情をわけあった思い出です。
オオノマユミさんがボローニャ展に初めて行った体験談が小さな可愛らしい冊子になって売られていたのを見て、突然そんな思い出がぶりかえし、
なつかしいな~・・・
と、にわかに湧きだした郷愁に、売り場で立ちつくしてしまいました。笑。
行ってはいないけど、大切な'ボローニャ展がらみのおもひで'と言うようなものですね。うふふ。
そんな素敵な展示をこれまで40回も開催してくれている板橋区立美術館は、昨年リニューアルオープンしたばかりで、2年目、というところで今年の非常事態がふりかかってしまったらしいです。
美術館横にはこんな☟のぼり旗が。泣いてます(´;ω;`)。泣かないでぇ。
さまざまな国と地域からのイラストを観ていて
人間って、いろんなところから表現するし
いつだって何かを表現しようとしているし
新しい場所を探している
と思いました。それはちょっとした希望のようなものでもあり、あるいはそんなキラキラした言葉なんか使わなくても、「そういうふうにできている」というだけのことなんでしょう。
人間は、ただひたすらそういうものだから、と。
9月にに入ると、その先に「12月」という扉も見えてくる季節になり、今いろいろある問題も、今年中には解決されないのだろうな、という思いがしていましたが、それでもまぁなんだかんだやってくのだ!と元気をもらえました。
ボローニャ展は今週末までです~。