よむためにうまれて

子どもの本のことを中心に、ひまができたときにのんびりと書いています。

ロンドンの児童書専門店:Tales on Moon Lane ①

イギリスの総選挙、保守党の圧勝でしたが、やっぱりみんな、もうとにかくこのunchartedな状態を抜け出したいんだね・・・、と思ってみていました。しかし、さすがにスコットランドにいたときは、一度もEUから離脱したい、という人には出会いませんでした。

 

 

クラスメートには、スコットランド出身の人と、ロンドン周辺出身の人がいましたが、1学期のあとで、小さなクリスマスのホームパーティーをやってくれたとき、

スコットランド出身の友だちが「今度からスコットランドへくるときはパスポートが必要になるよ~」なんて冗談で言ってたりしました。

 

1年前の大学のオリエンテーションでも、大学側が、「政府の結論がでていないので、大学としても(Brexitの影響について)なんとも言えません。」とはっきりと言っていました。

そのとき、政府が決断していない、と言わざるを得ない状況って、ものすごいことだな、と思ったのをよく覚えています。日本だったら、これほどまでに見通しのきかない状況に、国の体力として耐えられないんじゃないか、と思いました。

 

さて、そんなイギリスにあって、ロンドンのテムズ川の南側、ハーン・ヒル Hern Hill という地区にある児童書専門店の訪問記録です。

名前がかわいらしくて、訪れるのをとても楽しみにしていました。

Tales on Moon Lane

直訳すると、「月横丁のおはなし」ということになりますかね。名前の由来になっているのは、この本屋さんのある通りです。

Half Moon Lane という、なんともすてきな名前がついています。

半月通り、半月横丁。

それだけでもう、何かの物語がはじまりそうな名前ですし、子どもの本屋さんにはぴったりの通りだなぁ、と思いました。

(今ちょっと気になって「半月町」と「三日月町」でググってみたら、日本国内でも愛知や佐賀、兵庫にこうした地名があるようでした。すてきな地名に住んでる方がうらやましい!)

 

最寄りの駅は、Herne Hillという名前で、ロンドンの中心部から電車で30分くらいだと思います。ちょっと郊外なだけなのに、どういう乗り継ぎで行くか迷うな~、という印象でした。 

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駅の外装がとてもかわいらしかったです

(そして例によって私は歩いて5分くらいの距離なのに、たどり着けずに20分ちかく駅周辺の道をあっちでもないこっちでもない、とうろうろしたのでした。。。)

 

Herne Hillの駅を出て、まずへ行き、駅前の超短い商店街を抜け、つきあたった道をまたへ曲がります。

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☝この鉄橋をくぐると、交差点になっていて、周りのパブなどの看板を少し見回すと、「Half Moon」と名づけられた看板が目につきます。

半月歯科、半月パブ、などなど。つまり、この道がHalf Moon Laneです。Lane というほど小道どころではなく、印象としては、わりと大きな道路でした。

ちなみにこちら☟は、パブの看板です。ホテルにもなっているみたいです。おしゃれな看板ですよね!

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やたら半月だな~、と、そのときはまだ通りの名前であることに気づいていなかった私は、あとでTales on Moon Laneにたどり着いたとき、店長さんに「このあたりはHalf Moonとか月のつく名前のお店が多いですね。」と、おバカなことを言ってしまいました。

店長さんは優しく「この通りの名前がHalf Moonだからよ」と教えてくれました。

そのあとで、(なんでその名前になったのかな?)と単純に疑問がわくのが自然だと思いますが、私もそのとおりに質問してみると、「その理由は全然わからないの」という答えが返ってきました。

その答え方で、なんとなく・・・(そういう質問する人多いのかもな(^-^;)と思いました。笑。

でしょうね。知りたくなりますね。愛知県の地名の由来はどうなってるんですかね。

 

さてさて、そのお店の外観なのですが・・・、

 

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ディズニーリゾートの中のショップのようです!

 

たぶん、可能な範囲で私がイギリスで訪ねた児童書専門店の中では、いちばん外観が夢のある感じというか、一見して子ども向けのお店なのがわかる外観だったと思います。

それも、きっとこの通りの名前と、本屋さんの名前の「おとぎ話度」の高さがなせるところなのでは・・・、と思われました。

ミントブルー系の色が、お店の名前にぴったりです。

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通りの名前が書いてある道路標識とともに


店内は、一見するとそこまで広くはないのですが、実は奥にもさらにスペースがあり、奥はノベル系で、レジのある通り側のスペースは絵本やおもちゃが主でした。

通り側のスペースがとてもかわいかったですが、店内は例によって写真を撮っていません。奥側だけ、ささっと撮らせていただきました。

 

さて、この本屋さん、本棚に並んだタイトルや、その中身をじっくりと見させてもらっていて、ふとあることに気がついたのです・・・。

 

(長くなるので次へ・・・)