よむためにうまれて

上昇気流にのって旋回する沖合いのカモメのように、子どもの本のまわりをぐるぐるしながら、ぷかぷかと日々に浮かぶマナティのような個人的記録も編んでいます。

たがいの影に:『テイルズ・フロム・ジ・インナー・シティ』(by ショーン・タン)

Where can we live if not in each other's shadow? ーTales From The Inner City by Shaun Tan だいぶ久しぶりの更新。 今月、イギリスのケイト・グリーナウェイ賞とカーネギー賞が発表されましたが、ケイト・グリーナウェイ賞を、あのショーン・タンが受賞…

(訃報)マーガレット・ミーク

マーガレット・ミーク(Margaret Meek)の訃報記事を今朝読みました。 先月4日亡くなられたらしく、95歳だったそうです。

物凄くこのブログに関係のないおはなし⑦

生きているっていうことは、 わかれわかれになっても、 また会えるってことなんだ ―前川康男『ヤン』より

水平線をささえる

水平線というのはバニシングポイント。 船から見ても高い山から見ても、必ず目の高さにある (略) そこが本と似ている気がする。 どんな場所にいても本があれば、 頁をめくることで私たちは"いま・ここ"とは違う場所に入り、楽しめるのだから ―『「本をつ…

あなたの手のぬくみ

昨日の満月は煌々としていて見事でした。 でもなんとなく、東京で見る満月は、大きいのか小さいのか近いのか遠いのかわからない・・・。 ビルの上にあがる満月が、ほかの光よりもきれいで明るいのですが、本領発揮、という風景ではないなぁ、残念だなぁ、と…

言葉収集癖とお気に入りのノートたち

時には、言葉は思い出にすぎない。 だが、ときには言葉は世界全部の重さと釣合うこともあるだろう。 ― 寺山修司

われに5月を

「自由」は「・・・から」逃れることではなく、 「・・・へ」向うということである。 (略) 自由を軽蔑する者は、 軽蔑に価する自由しか手に入れることができないのである。 ― 寺山修司『ぼくが狼だった頃―さかさま童話史』

絶対に消してはいけない

人と人との“絆”こそが街の本屋の真骨頂だったのである。 ―長岡 義幸『「本を売る」という仕事』

それでも元気にならないときには

(略)<シフト>を実践し、自分の働き方の未来に責任をもたなくてはならない。 そのためには、不安の感情に対する考え方を変える必要がある。 自分が直面しているジレンマを否定するのではなく、強靭な精神をはぐくんで、ジレンマが生み出す不安の感情を受…

元気になる方法

自分が元気になりたいと思ったら、そのたったひとつの方法は、まわりの人たちを元気づけてあげることだ。 ー ジョージ・マクドナルド『北風のうしろの国』(脇明子訳)

ひるまの公園

昨日、夜の公園のことを書きましたが、今日から公園の遊具は使えなくなりました。 いつもは朝から子どもの声でいっぱいなのですが、 今日は、ちらほらとしか子どもがいません。

つきあかりのなかのせかい

i see in the dark better than most people and hear things at night hardly anybody else does.i want to be a sort of superhero. maybe i am already, just a while. ― Angela Johnson ’a cool moonlight’

花の種とヒグマと漁師の週末

「いっしょうけんめい生きとるもんは、みんな仲間や。」 ― 灰谷健次郎「ひとりぼっちの動物園」

少しこのブログに関係のあるおはなし⑥:マルチリテラシーの世紀

人の生命を守ることが一番大事なことで、そのことに従来の仕組みやルールがそぐわないのなら ルールや仕組みを変えればよい。それが私の発想でした。変わってゆくのは不可避なのです。また、どんなに妥協的であっても、救える命があるならそこで救うしかあり…

そういうふうにできている

会うことも、言葉をかわすこともできない、大事な人のことを、心の奥で大切に思う時間こそが人間を育てるのだと思います。 人間の心というものは、見えないもの、遠くにあるものを思うようにできているのです。 ― 蜂飼耳「遠くの人を思うこと」(安房直子『…

選択こそ己だ

'It is our choices, Harry, that show what we truly are, far more than our abilities.' - Harry Potter and the Chamber of Secrets J.K. Rowling

resolve のうらおもて

デカルトは、決断拒否はあやまちの中で最大のものであると言っている。 彼はくりかえしそう言っている。 だが、それを一度も説明していない。 人間の本性について それ以上大いなる光を、 ぼくは知らない。 アラン『幸福論』(神谷幹夫訳)

アイスを食べたらいいよ

'Ice cream is very good for thinking.' Granny Ting Ting (パトリス・ローレンス)

長い待ち合わせ

運悪く人類に生まれついたからには、 せめて一度ぐらいはりっぱにこの生物を代表すべきだ。 どうだね? サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』 (安堂信也/高橋康也訳 En Attendant Godot)

世界中のだれもが、一生に一度は

オーガスト・プルマンの格言 世界中のだれもが、 一生に一度はスタンディング・オベーションを受けるべきだ。 だって人は必ず この世に打ち勝つんだから。 ― オギー

少しこのブログに関係のないおはなし⑤:人間の本領

おとといの記事を書いたあとで、 YouTubeのRecommended for youで出てきた動画に、痛く感動してしまって、泣きそうになりました。

朝焼け小焼けだ大漁だ

4月2日。今日はアンデルセンの誕生日 なのに、世界は今日も次々と明るくはないニュースが飛び交う。 近くにある公園の桜が、まだまだきれいに咲いていて、あらためて、桜は賢い木だなぁ、と思いました。早めに咲き出したときは、ゆっくり満開になり、ゆっ…

今こそ本を📚:お月さまから始まるカオスのつくられ方

世界が混沌としてきましたが、ファージョンの『ムギと王さま 本の小べや1』(岩波書店)の中に入っているおはなしで、「月がほしいと王女が泣いた」('The King's Daughter Cries For The Moon')というのがありました。

黒猫を再認識したはなし

昨日、テレビをつけたら「魔女の宅急便」がやっていて、 ちょうど、キキがトンボにパーティーに誘われるんだけど、 仕事が立てこんできて、やっと焼けたパイを届けるうちに雨はふってくるし、 ここからじょじょに魔女としてのスランプにおちいる、ていう場面…

今こそ本を📚:老いと死を考えさせるイタリアの児童書②

前回からの続きです。 (以下、結末ですのでラストを知りたくない、という方はご注意を。・・・まぁ、前回まででもう95%くらいのあらすじは書いちゃってますが(^-^;))

今こそ本を📚:老いと死を考えさせるイタリアの児童書①

ヨーロッパでの死者数が、止まらないなぁ、、、と思いながらニュースを見ていて、ふと、東日本大震災のときも、死者数が増えていく中で、途中から、命が数になって積みあがっていくことに慣れてはいかん、という思いが出てきたことを思い出しました。 その一…

もの凄くこのブログに関係のないおはなし④

東京の感染者は、発表よりも遥かに多いはずだ、と思っているだろうたくさんの人たちのひとりだ。 BBCラジオ5がやっている、リスナーからの新型コロナウイルスに関する質問に答えるコーナーが、日本のメディアよりもよっぽど役に立つなぁ、と思って聞いてい…

栞コレクション(イギリス編)

知らない間に旅先で買った栞がたまってきて、栞あつめが「趣味」とまでは言いませんが、なかなかなコレクションができはじめています。

ロンドン:Daunt Books

ロンドンの本屋さんで、もう一つ有名なところの記事を書いていませんでした。

もの凄くこのブログに関係のないおはなし③:百年単位の衛生観念

イタリアでは死者千人超になってしまって、イタリア人のクラスメートもいたから、とても心配。 それにしても、どうしてこんなに多いのだろう・・・と、ニュースを見るたびに考えていた。